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多色デッキの色マナソースの考え方

2026年11月5日

多色デッキを組むとき、「土地の合計枚数」と並んで大事なのが、それぞれの色のマナを出せる土地(色マナソース)を何枚入れるかです。この記事では、Frank Karsten の記事で広く知られている考え方をもとに、色マナソースの数え方と、必要な枚数の目安を確かめます。

色マナソースの数え方

色マナソースとは、その色のマナを出せる土地のことです。

  • 平地は白のソース1枚、島は青のソース1枚
  • 白青の2色土地は、白のソースにも青のソースにも1枚ずつ数えます
  • そのため、すべての色のソースを足すと、土地の合計枚数より多くなるのがふつうです

Karsten の考え方:「土地が足りているときに、色が揃う確率」

Frank Karsten は、2022年の記事「How Many Sources Do You Need to Consistently Cast Your Spells? A 2022 Update」(著者:Frank Karsten、TCGplayer 掲載)で、色マナソースの必要な枚数を表にまとめています。

ポイントは、確率を 「土地が足りている場合に、色が揃っている確率」 で考えることです。土地そのものが足りずに呪文を唱えられないのは「土地の枚数」の問題で、色マナソースをいくら増やしても解決しません。そこを切り分けて、色の配分だけを評価するための考え方です。

その表では、例えば60枚のデッキで次のようになっています。

  • {1}{C}{C}(Cは色マナ)を3ターン目に唱えるには、その色のソースが 18枚
  • {C}{C}{C} を3ターン目に唱えるには、その色のソースが 23枚

目標の確率は、マナ総量が大きいほど少し高く設定されている(3マナなら92%程度)とされています。

実際に計算してみる

当サイトの計算機(マナ勘定)と同じ計算エンジンで、60枚・土地24枚のデッキの白のソースの枚数を変えながら、「土地が足りているときに唱えられる確率」を出してみました(先手・マリガンあり・10万回のシミュレーション。白以外の土地は島)。

白のソース {W}を1ターン目 {1}{W}を2ターン目 {1}{W}{W}を3ターン目 {W}{W}{W}を3ターン目 {3}{W}を4ターン目
10枚 80.1% 83.9% 54.5% 18.7% 94.0%
14枚 92.0% 94.1% 78.2% 41.6% 98.9%
16枚 95.4% 96.8% 86.9% 54.1% 99.6%
18枚 97.8% 98.6% 93.2% 66.9% 99.9%
20枚 99.2% 99.5% 97.4% 79.0% 100.0%
22枚 99.9% 99.9% 99.6% 90.1% 100.0%
23枚 100.0% 100.0% 100.0% 95.2% 100.0%

{1}{W}{W} は白のソース18枚で93.2%、{W}{W}{W} は22枚で90.1%・23枚で95.2% と、Karsten の表(18枚・23枚)とよく合っています。

表から分かること

  • 色マナの数(シンボルの数)が多いほど、必要なソースは一気に増えます。同じ3ターン目でも、{1}{W}{W} と {W}{W}{W} では必要な枚数が5枚ほど違います
  • 早いターンに唱えたい呪文ほど、多くのソースが必要です。{W} を1ターン目に唱えるには14枚以上、{3}{W} を4ターン目なら10枚でも94%あります。後半になるほど引くカードが増え、色が揃いやすくなるからです
  • 2色土地は両方の色のソースになるので、多色デッキでソースを稼ぐのに役立ちます。ただしタップインの土地は、そのターンのマナに数えられない点に注意が必要です

自分のデッキで確かめる

実際のデッキでは、色ごとに「一番早く・一番色マナを多く必要とする呪文」が、必要なソースの数を決めます。マナ勘定に土地と呪文を入力すると、呪文ごとの「唱えられる確率」と「土地が足りているときの確率」が並んで出るので、色の配分の問題なのか、土地の枚数の問題なのかを切り分けられます。

デッキの枚数が変わると、必要なソースの枚数も変わります。統率者戦(99枚)は統率者の画面、リミテッド(40枚)はリミテッドの画面で確かめられます。

筆者メモ

MTGのデッキを組むとき、土地の構成(マナベース)はとても重要で、勝率を大きく左右します。でも、自分のデッキに合わせて各色の土地を何枚入れるかを決めるのは難しく、さらに理想のデッキに必要な土地カードを持っていない、ということもよくあります。

私自身も、構築で2色土地が揃わず、基本土地で代用して色事故を起こしたことが何度もありますが、果たして2色土地を購入することでどれだけ安定性が増すのかわからず購入を迷った経験があります。

この記事の表は理想の数字ですが、自分の持っているカードの中では、どう入れるのが最善なのか、勝率を上げるために購入を検討すべきなのか。それを知りたいときは、マナ勘定の「土地の配分の提案」を使ってみてほしいと思っています。2色土地の上限を手持ちの枚数に合わせれば、その中での配分を提案します。