多色デッキを組むとき、「土地の合計枚数」と並んで大事なのが、それぞれの色のマナを出せる土地(色マナソース)を何枚入れるかです。この記事では、Frank Karsten の記事で広く知られている考え方をもとに、色マナソースの数え方と、必要な枚数の目安を確かめます。
色マナソースの数え方
色マナソースとは、その色のマナを出せる土地のことです。
- 平地は白のソース1枚、島は青のソース1枚
- 白青の2色土地は、白のソースにも青のソースにも1枚ずつ数えます
- そのため、すべての色のソースを足すと、土地の合計枚数より多くなるのがふつうです
Karsten の考え方:「土地が足りているときに、色が揃う確率」
Frank Karsten は、2022年の記事「How Many Sources Do You Need to Consistently Cast Your Spells? A 2022 Update」(著者:Frank Karsten、TCGplayer 掲載)で、色マナソースの必要な枚数を表にまとめています。
ポイントは、確率を 「土地が足りている場合に、色が揃っている確率」 で考えることです。土地そのものが足りずに呪文を唱えられないのは「土地の枚数」の問題で、色マナソースをいくら増やしても解決しません。そこを切り分けて、色の配分だけを評価するための考え方です。
その表では、例えば60枚のデッキで次のようになっています。
- {1}{C}{C}(Cは色マナ)を3ターン目に唱えるには、その色のソースが 18枚
- {C}{C}{C} を3ターン目に唱えるには、その色のソースが 23枚
目標の確率は、マナ総量が大きいほど少し高く設定されている(3マナなら92%程度)とされています。
実際に計算してみる
当サイトの計算機(マナ勘定)と同じ計算エンジンで、60枚・土地24枚のデッキの白のソースの枚数を変えながら、「土地が足りているときに唱えられる確率」を出してみました(先手・マリガンあり・10万回のシミュレーション。白以外の土地は島)。
| 白のソース | {W}を1ターン目 | {1}{W}を2ターン目 | {1}{W}{W}を3ターン目 | {W}{W}{W}を3ターン目 | {3}{W}を4ターン目 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10枚 | 80.1% | 83.9% | 54.5% | 18.7% | 94.0% |
| 14枚 | 92.0% | 94.1% | 78.2% | 41.6% | 98.9% |
| 16枚 | 95.4% | 96.8% | 86.9% | 54.1% | 99.6% |
| 18枚 | 97.8% | 98.6% | 93.2% | 66.9% | 99.9% |
| 20枚 | 99.2% | 99.5% | 97.4% | 79.0% | 100.0% |
| 22枚 | 99.9% | 99.9% | 99.6% | 90.1% | 100.0% |
| 23枚 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 95.2% | 100.0% |
{1}{W}{W} は白のソース18枚で93.2%、{W}{W}{W} は22枚で90.1%・23枚で95.2% と、Karsten の表(18枚・23枚)とよく合っています。
表から分かること
- 色マナの数(シンボルの数)が多いほど、必要なソースは一気に増えます。同じ3ターン目でも、{1}{W}{W} と {W}{W}{W} では必要な枚数が5枚ほど違います
- 早いターンに唱えたい呪文ほど、多くのソースが必要です。{W} を1ターン目に唱えるには14枚以上、{3}{W} を4ターン目なら10枚でも94%あります。後半になるほど引くカードが増え、色が揃いやすくなるからです
- 2色土地は両方の色のソースになるので、多色デッキでソースを稼ぐのに役立ちます。ただしタップインの土地は、そのターンのマナに数えられない点に注意が必要です
自分のデッキで確かめる
実際のデッキでは、色ごとに「一番早く・一番色マナを多く必要とする呪文」が、必要なソースの数を決めます。マナ勘定に土地と呪文を入力すると、呪文ごとの「唱えられる確率」と「土地が足りているときの確率」が並んで出るので、色の配分の問題なのか、土地の枚数の問題なのかを切り分けられます。
デッキの枚数が変わると、必要なソースの枚数も変わります。統率者戦(99枚)は統率者の画面、リミテッド(40枚)はリミテッドの画面で確かめられます。